NPO法人 農業塾 風のがっこう
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体験事例

高校生・大学生「サマー・アグリキャンプin伊達」

 職に就かない若者の数(ニート)が60万人とも70万人とも言われている。このままだと国家存亡の危機に繋がりかねない。 そこで、我々のもつノウハウを生かして少しでも彼らの役に立ち一人でも多くの若者が社会で自信を持って生きて欲しいとこの企画を立ち上げた。特に、高校生、大学生には働くことの意義や大人がもつ職業人としての誇り、人は地域を中心に助け合って生きているなど農業体験を通して理解して貰おうと高校生「サマーアグリキャンプin伊達」を実施した。


目的は沢山あるが、ねらいは勤労観、職業観の他に農業の必要性を認識してもらう。食料、安心、安全、環境などのキーワードを理解するとともに人との関わりから自分を知る。大学生には企画力やリーダーシップ、指導することの難しさや喜び等この体験をとおして高校生も大学生も数多くのことが身に付いて欲しいと思っている。

日程は8月4日から12日の8泊9日北海道有珠山の麓、壮瞥町の研修センターを宿舎に合宿。そこから毎日通勤で伊達市、壮瞥町、洞爺湖町農家の指導を仰いだ。中でも、酪農実習を希望した高校生は朝4時起床5時実習開始、夜8時までの体験は精神的にも肉体的にも自分の限界に挑戦した。殆どの人は始めての体験で中には挫折しそうになったのも何人か居たが指導に当たった農家の配慮、何よりも大学生の陰からのバックアップは最高の成果となった。

伊達市、酪農大学、NPO法人農業塾風のがっこう理事、会員有志の支援に心から感謝するとともに来年、再来年に向けて更なる発展を祈念し農業に関わりを持つ若者を育てていきたい。
NPO法人農業塾風のがっこう専務理事 長谷川 豊
(酪農学園大学教職センター教授)


体験者の感想

酪農班では、毎朝4時起床で、夜8時まで作業を行いました。
作業内容は、牛舎の掃除、餌やり、搾乳でした。期間中に出産に立ち会うことができた高校生は大いに感動していました。

  ミルカーの取り付

畑作班では、8時半から体験が始まり、5時に作業が終わります。作業内容は苗植え、一般管理、収穫でした。普段何気なく食べている野菜がこんな姿で生育している。農家さんが苦労して作っている農産物その有り難さが理解できました。

レタスの収穫 トマトの側芽摘み

花卉班では、畑作班と時間帯は同じで、朝8時半に体験が開始し、5時に作業が終わります。作業内容は、苗の移植や出荷調整などです。お盆に向けて出荷する。先祖を敬う事も理解しました。

移植 根を切る作業

大学生が、自分で勉強したことや今まで体験したことを基に、高校生に授業します。時には高校生から習うこともあり、教えることの難しさを学びました。しかし、この時間は和気藹々でコミニュケーションが一番とれた時間でもありました。

伊達市の歴史文化を知ってもらうために普段着ることのない鎧を着て、隊列を組み市内を行進しました。資料や実物を見るのと違い、実際に鎧を着てみて初めて学ぶことに意味があり、まさしく重みのある体験でした。
また、伊達市の地域活性化にもつながるものだと思います。

鎧を着て、さあ出陣!!

夢を語ろうでは、各班に分かれて一人一人の生い立ちや、夢・目標を話し、それによって自己を見つめなおしてもらおうと企画しました。
自分を見つめなおすということは、とても大切なことですが、なかなかできることではなく、夢を持つことも少し恥ずかしく感じてしまいます。しかし、みなそれぞれ真剣に自分の夢を語り、人の話を聞き、時に共感し涙さえ流していました。
思い切って自分の思っていることを話した
願いが叶いますように・・・

高校生という多感な時期にこうした機会を与えたことは、自分のことだけでなく、他者の考えも知ることができ、思いやりの気持ちも育ちました。学生もまた高校生の姿から学ぶ物が数多くありました。
この企画は、新たな自分をみつけることができ、高校生のみならず大学生も大きく成長できたように感じました。

噴火と観光、危機管理
フィールドワークは、自分たちが実習した伊達市の風土や文化・歴史を学びその土地特有の農業の在り方を知りました。また、その土地にしかない自然・風景を見て、感じる事が数多くありました。
有珠山西山火口は2000年に噴火し、今もなお白煙を上げ続けている場所で、火口付近まで遊歩道が整備されておりますが、いつ噴火するかその恐ろしさ、自然災害のすさまじさが感じられる場所でした。

有珠山西山火口にて

製造過程を知る
レイクヒルファームにてアイスクリーム作りに挑戦いました。普段コンビニやスーパーなどで買っているものを、自分の手で作る大切さや製造過程を知ってもらいたいと企画しました。

アイスクリーム作りに挑戦

コミュニケーションの向上
バーベキューでは、お世話になった農家さんを招いて、一緒にジンギスカンを食べました。作業中では聞けなかったことを尋ねたり、体験でお世話になった事への感謝の気持ちを伝え大いに盛り上がりました。また、農家さんに感謝の気持ちを込めた色紙を贈呈しました。
お世話になった農家さんと食事
また、感謝の気持ちを込めて色紙贈呈


体験者の感想
●高校生

作物を作る大変さ
物の大切さ。人との繋がりを肌で感じることが出来ました。
自然の大切さ。農家さんが作る野菜・食べ物の大切さ。命の大切さ。
今まで牛乳を残していたけれど体験を通じて一杯の牛乳のおいしさ理解。

●大学生

全国の高校生との関わりにより、色々な考え方や広い視野を持つことができた。
責任感を学習できたところや集団生活のなかでの協調性を大切にすること。
高校生を指導することの難しさ。
言葉を選びながら接していたこと。


体験者の感想
最後に今回の農業体験を通じて学んだことをまとめました。

農業に興味を持たせるためには、体験を肌で感じてもらうことが一番であること。
全国から文化や環境が違った高校生が集いコミュニケーションを向上させ、自分を見つめる事が出来たこと。
高校生・大学生・農家・関係機関が一丸となって行うことにより、地域の活性化に繋がり刺激になること。


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